脱毛サロンへ施術に行く前にしておくべき準備がいくつかあります。脱毛の部位にかかわらず忘れていると施術が受けられなかったり、脱毛効果が下がってしまうこともあるので、どんな準備が必要かしっかり確認しておきましょう。
脱毛サロンでの施術前日までにやっておくこと
施術部位をカミソリで自己処理しておく
脱毛サロンの施術を受ける1~3日前に必ずやっておかないといけないのが、施術部位のムダ毛処理です。
エステサロンで主流の光脱毛(フラッシュ脱毛)はムダ毛の色に反応して熱を発生させるため、ムダ毛が長いまま施術すると肌の広範囲に熱が広がりヤケドする危険性が高くなってしまいます。
そのため、施術の前日までに自己処理をしてムダ毛を短く切りそろえておく必要があるのです。
やってもよい自己処理とそうでないものがあります。その理由などは以下のとおりです。
ムダ毛処理はカミソリまたは電動シェーバーがベスト!
脱毛の施術のためにムダ毛処理をするのなら、カミソリか電動シェーバーが一番オススメです。
さまざまな自己処理方法の中で一番肌への負担が少なく、毛根を残したままにできるので脱毛効果が下がることもありません。
脱毛サロンでは前日までの自己処理にカミソリか電動シェーバーをオススメしています。脱毛効果をキープするためにも、施術前のムダ毛処理はシェービングがよいでしょう。
毛抜き・脱毛ワックスは絶対にダメ!
光脱毛は、ムダ毛や毛根の色に反応する光を利用し、毛根に光の熱ダメージを与えることで脱毛していきます。そのため、毛根がなくなってしまう、毛抜きや脱毛ワックスによる自己処理は絶対にやってはいけません。
毛の生えるスピードには個人差があるため、しっかり脱毛効果を得るには、毛抜きや脱毛ワックスを使った場合は2~3か月たってから脱毛サロンに行くことをオススメします。最低でも1か月は待った方がよいでしょう。
脱色剤は脱毛効果を下げてしまう
光脱毛は黒い色に反応する光を利用しているため、ブリーチによってムダ毛の色を金~白色にしてムダ毛を目立たなくさせる脱色剤は脱毛効果を極端に低下させてしまいます。
全く効果がなくなってしまう可能性もあるため、使うのはやめておきましょう。
また、薬剤が肌に触れるので肌の負担が大きく、脱毛に通っている間は控えた方がよい自己処理方法です。
除毛剤もできるだけ避けるべき
ムダ毛の主成分であるタンパク質を溶かす薬剤によって肌表面のムダ毛を溶かす除毛剤は、毛根までは溶かせないため脱毛に影響はないとされています。そのため、除毛剤での自己処理はOKとするサロンもあります。
しかし、私たち人間の肌もタンパク質からできているため、タンパク質を溶かす除毛剤は肌にとても大きな負担がかかります。
脱毛の施術は肌荒れや乾燥がひどい肌にはできないため、除毛剤での自己処理も脱毛期間中はできるだけ避けることをオススメします。
脱毛前日まではボディクリームでしっかり保湿
施術の数日前~前日は、普段よりしっかり保湿するようにしましょう。
とくに、いつもはお顔のスキンケアだけで手足や身体の保湿はしていないという方は、施術部位にボディクリームなどで保湿ケアを念入りにしてあげることをオススメします。
乾燥した肌は熱が広範囲に広がりやすく、そのまま施術するとヤケドする可能性が高くなります。そのため、脱毛サロンでは乾燥を理由に施術を断ることがよくあるのです。
仮に施術ができる範囲の乾燥だとしても、ヤケドを防ぐっためには脱毛機のパワーを低く設定しないといけません。そうするとムダ毛や毛根が受けるダメージも小さくなるので脱毛効果は低下します。
こういったデメリットがあるため、脱毛サロンに行く数日前~前日はしっかり保湿して乾燥しないようにすることが大切なのです。
理想としては毎日手足まで保湿してあげるのが一番なのですが、習慣がなくて普段は保湿をサボりがちという方はせめて施術の数日前からはきちんと保湿してあげましょう。
脱毛サロンでの施術当日にやってはいけないこと
ボディクリームは塗らない
ボディクリームの色って真っ白~半透明なものが多いですよね。施術当日にたっぷりボディクリームを塗ってしまうと、ボディクリームが毛穴をふさぎ、シェービングによって短くなったムダ毛を多い隠してしまいます。
脱毛機は黒い色に反応する光を利用しているため、ボディクリームや日焼け止めでムダ毛の色がわかりにくくなると、脱毛機の反応が悪くなり脱毛効果が下がってしまうのです。
また、ボディクリームやボディミルクなどの保湿アイテムは油分を多く含み、毛穴を詰まらせやすいです。
ミュゼプラチナムや脱毛ラボで採用するSSC脱毛は制毛効果のある成分を毛穴の中に浸透させる仕組みをしているため、毛穴が油分でフタをされている状態だと制毛成分がうまく浸透せず脱毛効果が下がってしまいます。
脱毛前にボディクリームを塗ってきてしまったら?
もし施術当日にボディクリームなどを塗ってしまったら、ウェットシートや汗ふきシートなどで軽くふき取ってから施術を受けることをオススメします。
サロンでも施術前に肌表面をアルコールなどでふき取って消毒をするのですが、あくまで消毒が目的なので油分の多いクリーム類をきちんとふき取れるかは微妙なところです。そのため、施術前にも自分でふき取っておくことよいでしょう。
脱毛当日は日焼け止めは塗らない
日焼けをすると肌の黒さにも脱毛機が反応してヤケドしやすくなるため、できるだけ日焼けしないようにするのが脱毛サロンに通っている時に大切なことです。それなのに施術当日は日焼け止め塗っていけないなんて、なんだか矛盾していますよね。
私も脱毛に通いはじめたばかりの頃、うっかり日焼け止めを塗って行ってしまい「今日は施術できませんね」と言われてがっかりしたことがあります。
なぜ日焼けしてはいけないのに、施術当日に日焼け止めを塗ってはいけないのかというと、日焼け止めには紫外線を予防するという機能があるからです。
この働きが、脱毛機から出る光が肌内部に入らないように作用して脱毛効果を鈍らせる可能性もあると言われているのです。
また、日焼け止めもボディクリームと同様に白~半透明の色をしており、脱毛機の反応を悪くさせて脱毛効果を下げてしまいます。
脱毛機と相性が悪いウォータープルーフタイプは使わない!
とくに脱毛機と相性が悪いのが、ウォータープルーフタイプの日焼け止めです。ウォータープルーフタイプの日焼け止めは水や油に強く専用のリムーバーを使わないと落ちません。
施術前のふき取り消毒では絶対に落ちないタイプなので、施術当日はウォータープルーフの日焼け止めは絶対に使わないようにしましょう。
二層式(振って使うタイプ)の日焼け止めも落ちにくいので、施術当日は避けた方がよいアイテムです。
脱毛サロンへ行く前にどうしても日焼け止めを使うのなら水で落ちるタイプを
日焼け止めは使わない方がよいとはいっても、暑い夏の日に日焼け止めなしで外出するなんて勇気がいる行動ですよね。どうしても日焼け止めを使いたい時は、専用のリムーバーを使わなくても石けんや水で落ちるタイプのものを使いましょう。
これなら脱毛サロンへ行く前にウェットシートでふき取るだけでもだいぶ落とすことができます。日焼け止めを使わないことがベストですが、もし使うのなら水で落ちるタイプのものを選ぶことをオススメします。
脱毛サロンへ行く日は服や日傘で紫外線対策すること
脱毛サロンへ行く日の紫外線対策は、できるだけ衣服や日傘などを使って日焼け予防をしましょう。
日焼け止めを塗っていると脱毛効果が下がる可能性があるので、その日1日だけはフルレングスのパンツやアームウォーマーなどを使ってなるべく日焼け止めは使わないようにします。
脱毛サロン施術当日の服薬は避ける
脱毛サロンでは、当日または前日に薬を飲んだ方の施術は基本的にお断りされてしまいます。
サロンによって服薬から24時間以内はダメとするところや、48時間以内は施術できないとするところなどルールは様々ですが、施術の前日から当日にかけて薬を飲んでいる場合は施術ができないというのが一般的です。
現時点では、服薬と光脱毛の相性が悪く何かトラブルが起きたという報告はされていませんが、薬を飲んでいる場合はどんなトラブルが起こるかわからないため念の為服薬後の施術はしないというルールを作っているサロンがほとんどです。
施術の安全性を高めるための対応なので、薬を飲んた時はめんどうくさがらずにサロンへきちんと伝えて予約の取り直しをしましょう。
ちなみに、何かの治療または予防のためにお薬を飲んでいる場合、主治医へ確認して「脱毛しても大丈夫」という言葉がもらえれば脱毛を受けることができます。長期的な服薬をしている方は、脱毛サロンに通う前に念のため確認しておきましょう。
脱毛の前日・当日には色々な準備が必要です。うっかり忘れてしまうと施術を受けられなくなることもあるので、準備を忘れていないかしっかり確認してからサロンへ行きましょう!